2010年度入社
専攻/商学科
国内営業部は国内の鉄道事業者や関連業者との接点となる部署です。私はその中で、鉄道貨物用コンテナを担当し、主に貨物鉄道事業者様や鉄道利用運送業者様の窓口となり、お引き合いから受注そして納入後の対応を行っています。コンテナはどれも似たような箱の形をしていますが、荷物の種類や荷姿、積み降ろし方法によって内装などの仕様が異なり、実は種類が豊富な製品です。
コンテナはオーダーメイドのため、お客さまのご要望に沿って一から設計することもあり、引き合いから制作に至るまで長いものでは数年かかることもあります。シンプルな見た目からは想像つかないほど、技術がつまった製品です。
お客さま、そして製品と継続的に関わりをもてるのが営業なので、お客さまへ最適なご提案をするためにも、所有しているコンテナの運用状況や課題については常に把握するよう努めています。今ある引き合いをどのように受注につなげるか、商談をどのように成功させるかを自分自身で考え、実行し、イメージ通りに進んだ時が大きなやりがいです。お客さまの熱意や悩みを最前線で感じるのが営業であり、お客さまの想いに対して製品を通してできる限り応えていきたいと思っています。
J-TRECを知ったきっかけは、電車の車窓から当社の工場と真新しい鉄道車両を目にしたことでした。就職活動中は業種問わず幅広い業界に目を向け、複数の内定をいただきました。当社を選んだ理由は、製品のスケール感に惹かれたことと、自社製品が鉄道として走行することに日々やりがいを見出せると感じたからです。
人を運ぶ車両、あらゆる品物を運ぶコンテナを製造する当社は、自社製品が世の中で役立っていることを身近に感じやすい仕事だと思います。私自身もコンテナを担当してから知ったのですが、野菜や冷凍食品、飲料、家電・・・など、身近なものがコンテナによって運搬され、エンドユーザーの手元に届いています。
国内のどこにいても欲しいものが手に入り、好きなものがいつでも食べられる、そんな日常を支える一端を担っているのがコンテナなのです。一般の方がコンテナを目にする機会は少ないかもしれませんが、コンテナは皆さんの生活を陰ながら支えています。
当社が開発した「31フィート三方開きコンテナ」をより多くのお客さまへご提供したいです。両側面が観音開きフルオープンするため、フォークリストによる品物の積み降ろしを正面からスムーズに行えます。
近年、物流業界の人材不足が深刻化し、その解決策のひとつとして鉄道コンテナ輸送を検討されるお客さまが増えていますが、この機種によってトラックから鉄道へのモーダルシフトが促進できるのではないかと期待しています。
大量の品物を安全・確実に運搬する手段として鉄道コンテナ輸送が注目されている今、鉄道コンテナ輸送の品質を高めることで鉄道貨物の可能性を広げていきたいと考えています。