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RECRUIT INFORMATION

女性が働きやすい職場で成長を重ね、
溶接機のプログラム制作を極めたい

N.T

生産本部 新津製造部 構体課

2022年度入社
専攻/工業マイスター科

J-TRECを選んだ理由

女性社員が工場で活躍している姿を見て、憧れを抱いた

工業高校に通っていたとき、溶接の校外実習でJ-TRECを知りました。実習中、溶接の指導がとてもわかりやすかったことを今でも覚えています。そして工場見学の際、女性社員が工場で活躍している姿を見て、ここで働くことを想像し、憧れを抱きました。
もともとものづくりが好きなこともあり、ものを作る仕事に就きたいと考えていました。J-TRECにはすでに女性の先輩たちがいたので、安心感を覚えましたし、男性との身長や力の差をカバーできる職場だと感じました。「自分も活躍できるのではないか」という可能性を見い出した瞬間でした。

現在の仕事内容

電車の側面を組み立てる溶接作業

主な仕事は、電車の窓などのフレームを取り付ける作業です。自動の溶接機を扱うので、製品の下準備や必要な部品のセットを確実に行うことが重要です。電極に圧力を加えて溶接するのですが、もし電極がくぼんでいたり、物を挟んでいたりすると、仕上がりの見栄えが悪くなってしまいます。さらに、物によっては溶接の強度も弱くなるので、十分な注意が必要です。お客さまの目に留まる場所なので、工具類の使い方はもちろん、溶接痕に異常はないかをしっかりと確認しながら作業しています。車種によっては手作業によるレーザー溶接も行います。
私の班では電車の側面(側構体がわこうたい)を作っていて、それはとても大きく、重いものです。そのため、製品の組み立てには天井クレーンを使います。天井クレーンの運転者への合図も、私の仕事です。

やりがい、面白さを感じるとき

仲間とともに働き、一つの車両を作る

今まで何度も失敗しましたし、落ち込むこともありました。そんなときにフォローやアドバイスをしてくれる仲間がいたから、今まで頑張ってくることができたと思っています。私が1年目のとき、初めて大きな失敗をしました。自動溶接機のかけ間違いです。原因は制作する物の番号とプログラムの番号が一致しているかを確認せず、動かしてしまったこと。製作中の部材を潰してしまいました。そこで、班長や先輩たちと話し合い、一緒に「なにが悪かったのか」「今後どうすれば失敗を防ぐことができるのか」を考え、対策を練りました。おかげで、私ももっと正確に仕事ができるようにがんばろうと、前を向くことができました。
「後工程のやりやすさを考える」ということも、この失敗から学んだことです。私たちの班は鉄道車両製作の上流工程になるので、私たちの作業が後工程に影響します。1ミリ単位でもズレてしまい、図面通りの寸法ではなくなると、例えば車両内部に電線を配線する作業に支障が出たりもします。一つの車両は全員で作るもの。後工程から指摘がないことは、やりがいでもあります。そして出かけた先で、自分が手がけた車両が走っているのを見ると、「よし、次もよいものをつくろう!」という気持ちになります。

印象に残ったエピソード

自動溶接機のプログラムを作成

新規車両の製造にかかわった経験が印象に残っています。新規の車両ということで準備期間も長く、溶接機に関しては溶接条件の設定からプログラム制作まで携わりました。自動溶接機は、材質に合わせて電流や加圧力などを、あらかじめ機械に読み込ませる必要があります。そのため、過去に実績のない組み合わせについては、溶接条件を模索しなければなりません。一つの溶接条件の検証に何日もかかったこともあります。そして、図面から部品の寸法や溶接位置、製品の材質や組み合わせなどを読み取り、プログラムを作っていきます。溶接個所は一つの側ブロックだけで400~800打点以上はあるので、溶接条件や自動溶接機の動きを決定するのにかなりの時間を要しました。その後、実際の動きを調整して、ようやく完成です。これらの作業を経て生産が軌道に乗ったときは、言いようもない達成感がありました。

今後の目標

プログラム制作を極め、頼られる人材になる

私の今の目標は、自動溶接機のプログラム制作を、班の誰よりもできるようになることです。私は班の中でも身長が低く、力も弱いほう。力仕事が不得意なら、他の分野で人より優れた点を持ち、自信を持って車両づくりに貢献したいと思います。その一つがプログラム制作です。まだまだ実力は足りていませんが、先輩たちの力を借りながら勉強中です。いつか、プログラム関係で頼られる人材になってみせます。

1日のスケジュール

8:00 出社 通勤時間は約30分。
8:30 始業 側ブロックの入れ替え、窓フレーム取り付け。
10:40 休憩 少しの間、目を閉じて脳を休める。
10:40 作業 引き続き、窓フレームの取り付け。
12:30 昼食 食堂でお弁当を食べる。
13:20 作業 クレーンを使って、側のパーツを繋ぎ合わせて1枚(側総組がわそうぐみ)にする。
15:30 作業 窓フレーム取り付け、側総組の汚れ・傷の確認。
17:30 終業

オフの過ごし方

花や植物を見るのが好きです。最近は公園だけでなく庭園や神社にも行き、季節の移ろいを感じています。県外に足を運ぶこともあります。スマホの中は花でいっぱいです(笑)。機械に囲まれた職場だからでしょうか、休日は自然のある静かなところで過ごそうかなと、無意識に思っているのかもしれません。

※取材対象者の所属・仕事内容は取材当時のものです