
若手社員座談会
横浜、新津、和歌山。3つの事業所で活躍する若手社員による座談会です。
入社3年目、製造部門での実務を経て、現在は様々な部署に分かれてキャリアを積んでいる同期入社の4人は、それぞれの事業所でどんなことを考えながら仕事と向き合っているのでしょうか。生活のことも含め、本社・横浜事業所で話を聞きました。
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K.I
新津事業所
生産本部 生産管理部
(新津 生産技術)専攻/機械電子創成工学科
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M.K
横浜事業所
経営管理本部 総務部
(総務・広報)専攻/商学科
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A.S
和歌山事業所
生産本部 和歌山事業所 品質管理課専攻/工学専攻 機械システム工学分野
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G.F
横浜事業所
生産本部 生産部 構体課専攻/機械工学科
※所属は取材当時のものです

J-TRECを就職先として選んだ理由は?

G.F:1両ごとに固有の番号が与えられる鉄道車両なら「これは私がつくった」と胸を張れるとともに、利用している場面を実際に見ることができる。それが鉄道車両メーカーを志望した理由です。J-TRECに決めたのは、私が生まれ育った東京、神奈川の通勤車両を多く手がけているからです。幼い頃から毎日利用してきた鉄道の車両をつくる。これ以上のやりがいはないと考えました。

M.K:インフラに関わる仕事がしたいと考えていたなかで鉄道車両メーカーの存在を知りました。鉄道が走る場所は周囲の環境も大きく変えます。車両製造はその最初の一歩になれるという点に魅力を感じました。採用面接では心地いい緊張感のなか、この会社でやりたいことを自分の言葉でしっかり伝えることができ、その時に感じた会社の雰囲気も「この会社で仕事をしよう!」と思った理由です。

A.S:公共性と地域に対する貢献度の高さに魅力を感じ、ものづくりをやるなら鉄道業界と考えていました。入社の決め手は愛着の深さです。J-TRECの車両は首都圏の通勤を支えていますが、旧型車両の一部は改修されて大学時代を過ごした長野県内でも活躍しています。私は中高生のころは片道1時間かけて通学していて、車内で過ごす時間がとても好きでした。メーカーの社名も覚えていましたので、大学の就職イベントでJ-TRECを目にしたときには気持ちが固まっていましたね。

K.I:J-TRECを知ったきっかけは、学生時代、長野県の実家に帰省する際にいつも利用していた中央線の「特急あずさ」です。新型車両の乗り心地と静音性に感動して車両メーカーを調べました。入社の決め手は働く前にイメージできた達成感の大きさ。JR東日本グループとして通勤・特急車両や新幹線を手がけている当社なら、自分が手がけた車両が多くの人を乗せて走っている場面を日常的に見ることができる。社会的な貢献度の高さにも魅力を感じて決意しました。

皆さんが初任配属された横浜、新津、和歌山事業所について教えてください

M.K:横浜事業所は東京ドームおよそ6.5個分という広大な敷地に、戦前に建てられた歴史的な建物と最新鋭の設備を備えた工場が立ち並んでいます。

G.F:最新のステンレス車両「sustina(サスティナ)」に代表される首都圏の通勤車両から、特急車両、新幹線まで、あらゆる車両製造を行っているのも横浜事業所の特長ですね。

K.I:新津事業所では首都圏の通勤車両をはじめ、多くの鉄道事業者さまに採用されている最新のステンレス車両「sustina(サスティナ)」の製造を行っています。一貫体制を構築していて、1日1両のペースで車両を生み出しています。

A.S:国内で唯一、鉄道輸送用コンテナの生産組立ラインを持っているのが和歌山事業所です。JRの貨物列車に搭載され、食品、工業製品、燃料、薬品など、生活に関わるあらゆるものの輸送に対応するコンテナは、ここでつくっているんですよ。

入社3年目の今、どんな仕事をしていますか?

G.F:工場内の安全パトロール、製品の品質確認、品質チェックシートの作成・管理、自動機プログラムデータの作成、業務改善活動など多岐にわたる業務を担い、設計、生産技術、品質保証などの間接部門と製造現場をつないでいます。

M.K:社内向け広報物やニュースリリースの作成、ブランドイメージを高めるための動画制作、取材申込みの対応をはじめ、広報業務全般を担当しています。所属が総務部なので、全ての社員が気持ち良く仕事ができる環境を整えることも大切な仕事のひとつです。

K.I:生産技術として、新型車両に対応する治具の導入検討、既存の設備機器のメンテナンス・修繕業務などに携わっています。また、新規技術の調査や将来構想を見据えた設備導入検討を行っています。

A.S:品質管理担当としてコンテナや空気タンクの検査業務をおこなっています。部品の傷や取り付け位置、塗装・表面処理、溶接部など、完成品のあらゆる箇所を細かくチェックします。
拠点ならではの魅力や仕事のやりがいなどがあれば教えてください

G.F:敷地がとても広いですが、全ての部門が集約されているので部門間の連携を迅速に行うことができます。オフィスと製造現場を行き来するのも苦になりません。一番の魅力は、自分が製造に関わった車両を通勤などで利用できることですね。挑戦する人を応援し、困っている人を助けるという考え方が根付いている職場なので、安心して仕事に取り組めます。

M.K:「助けてください」「教えてください」「手伝いましょうか」「お休みをいただきます」。こうした言葉を、いつでも誰に対しても遠慮なく言える職場です。それが可能なのは、社員が日々のコミュニケーションを大切にしているからだと私は思います。

A.S:和歌山事業所は新津と同じく少数精鋭体制。私自身も今、品質管理課に所属する社員としては初めてコンテナと車両部品の両方の製品に携わっていますが、いろんなことに挑戦したい人には合っている職場だと思います。

K.I:新津は「鉄道のまち」として知られていて、新津事業所では毎年所内を一般公開する鉄道イベント「レールフェスタinにいつ」を開催しています。そこで私は今回、所内で運行するミニ電車の準備と完成車両展示の案内役を務めました。こうして地元の皆さんに当社の事業を知っていただくことがやりがいになっていますね。

M.K:A.Sさんは和歌山。K.Iさんは新潟。2人にとっては初めての勤務地ですよね。不安はなかったですか?

A.S:親の出身地が和歌山なので、縁もゆかりもないというわけではなかったんですよ。もちろん「鉄道車両を最初にやりたい」という気持ちはありましたが、キャリアは始まったばかり。コンテナからのスタートが強みになるんじゃないかと気持ちを切り替えました。

K.I:新津への配属が決まったときは驚いたし不安もありましたが、同期の仲間が7名いて、年齢の近い先輩も多いのですぐに馴染めました。もちろん「特急車両をつくれないのか・・・」と考えたこともありましたが、「sustina(サスティナ)」の製造で学んだ技術がこの先、どこへ行っても役立つことはすぐに分かりましたからね。イベントを通じて地元の皆さんとふれあうこともできますし、今は最初の配属が新津でよかったと思っています。生まれ育った長野と似た気候でもあり、第2の故郷と思えるほど好きになりました。

終業後や休日はどんなふうに過ごしていますか?

G.F:横浜事業所は横浜市内へのアクセスがいいので、終業後でも横浜スタジアムで野球観戦、中華街で食事、みなとみらいで買い物など、いろんな過ごし方ができます。最近ひとり暮らしを始めたので休日は家具を探しに行ったり、料理に挑戦したり。同期の仲間と釣りや温泉に出かけることも多いです。

M.K:終業後、時間があるときは同期の仲間と食事へ。休みをとって平日に日帰り旅行へ出かけることもあります。長期休暇もあるので海外へ旅行に行くこともできます。私も今年の夏休みはシンガポールに行きました。

A.S:インドア派なので部屋でデジタルイラストを描いて静かに過ごすことが多いですが、大阪まで1時間足らずなので、都会の写真素材が欲しいときは大阪へ撮影に行きます。年に数回は事業所の先輩や同期の仲間と一緒にドライブにも出かけていますね。

K.I:私もインドア派でしたが、入社後は事業所のバレーボールチームで汗を流すようになりました。車を購入してから行動範囲が広がり、今シーズンは当社の福利厚生で割引利用できる「ガーラ湯沢」でスキーを楽しんできました。
今後の目標は?

G.F:製造現場で働く技術者が安全・快適に作業できる環境づくりと、ユーザーにとっては使いやすく、製造現場の技術者にとってはつくりやすい製品の開発を目指していきたいと考えています。また、鉄道事業者や各メーカーの技術にも目を向けて多角的な視点で物事をとらえられる。そのような技術者になっていきたいです。

M.K:広報業務を担当しているので、世間にあまり知られていない車両・コンテナ製造とそこで働く人たちの魅力をアピールし、J-TRECのファンを増やすことが目標です。YouTube公式チャンネルには最近、コンテナブランドムービーを公開しました。今後も積極的に取材・撮影に出かけて魅力的なコンテンツをつくっていきたいと思います。J-TRECが多くの人から愛される会社にしていきたいです。

A.S:いずれは鉄道車両をつくりたいですが、今は品質管理担当としてコンテナ製造の理解を深めたいですね。お客さまの要望を製品に反映できるようになりたいです。生産技術や生産管理にも興味があります。労働人口が減っていきますので、製造現場を含む部門横断的な省力化が重要なテーマになりますね。

K.I:生産技術に配属されて間もないので、まずは学ぶこと。その上で今、A.Sさんも言われましたが、省力化を含めた製造現場の最適化、新たな生産設備の導入に携わっていきたいです。入社前は設計部門に憧れていましたが、現場を経験したことで、いろんなことに挑戦したいという欲が出てきました。
