
女性社員座談会
J-TRECは、社員一人ひとりが働きがいを持って能力を発揮できるようにダイバーシティ経営を推進し、全ての社員が活躍できる会社に向けて環境を整えています。そうした取り組みによって女性社員の活躍の場が広がるなか、製造部門や間接部門で成長を続ける女性社員、出産・育児を経て復職した女性社員は、働く環境や制度をどんなふうに捉えているのでしょうか。実体験をもとに話してもらいました。
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A.S
新津事業所
生産本部 新津製造部 ぎ装課2022年度入社
専攻/航空宇宙工学専攻 -
M.Y
生産本部 生産管理部(工作計画)
2018年度入社
専攻/機械工学科 -
A.M
営業本部 国内営業部(営業管理)
2005年度入社
専攻/国際関係学科 -
Y.F
経営管理本部 総務部(総務・広報)
1990年度入社
専攻/商業科
※所属は取材当時のものです

J-TRECを就職先として選んだ理由は?

A.S:ものづくりが好きで工学部に入りました。最も興味があったのはロケットでしたが、旅行で鉄道を利用するうちに首都圏の在来線やローカル線の車両をつくりたいと思うようになりました。

M.Y:生活に身近なものをつくることができるメーカーを探していて、見つけたのがこの会社でした。面接で「製造部門で経験を積んでいただきますが大丈夫ですか」と聞かれて「望むところです」と答えたのを今でも覚えています。

A.M:もともとは航空業界を志望していましたが、飛行機に乗るのが怖くなる出来事があったので方向転換。当時住んでいた京急沿線で最も身近に感じていたこの会社を志望しました。

Y.F:横須賀出身で高校からの就職でしたので、親が知っている企業、土曜と日曜はきちんと休める会社ということで当社に決めました。

現在の仕事内容を教えてください

A.S:新津事業所でステンレス車両の運転席の内装とぎ装(電装)を担当しています。横浜事業所は内装とぎ装で部署が分かれていますが、少数精鋭体制の新津では1つの班が両方担当します。大学の専攻が機械なので、電気は入社後に学び始めました。まだ2年目ですが、毎日、電装の仕事をしているので電気系統の図面も理解できるようになりました。

M.Y:台車部品の手配をおこなっています。設計図面の内容をわかりやすく整理して資材部門(調達・購買)へつなぎます。入社から3年間は台車課で実務経験を積みましたので、間接部門への異動の際はその経験を活かせる仕事を希望しました。最近は設計部門が3D化を進めているので、デジタル分野の知識も要求される仕事になっていますね。

A.M:請求書の送付や電話応対などの事務から、営業担当のサポート、記念式典の企画・運営まで、幅広い仕事を担っています。最も好きな仕事は、2年に1度開催される鉄道技術展向けのノベルティ制作です。J-TRECの知名度を高めるため、鉄道ファンの皆さんの心をつかむため、毎回全力で取り組んでいます。

Y.F:総務部に来て8年目になります。予算と実績の管理から、行政関係の手続き、備品の購入、社内設備の更新、環境保全まで、庶務・総務に関わるあらゆる仕事をおこなっています。
職場の雰囲気や働きやすさについて教えてください

A.S:新津事業所は20代の社員が多くて休憩時間は部活のような雰囲気です。所属している班は8割が地元の人。高知県出身の私は「よそ者扱いされたらどうしよう」と不安でしたが、すぐに馴染めました。一人暮らしも楽しく過ごしています。

M.Y:製造部門に女性が少ないことは入社前から分かっていたので、台車課でも戸惑うことはなかったですね。なかには「教えるのは苦手」という熟練の技術者の方もおられますが、信頼関係を築いてものづくりへのこだわりを聞き出すのが好きでした。

Y.F:優しい人が多い会社という印象があります。総務は一人でいくつもの役割を担う難しさがありますが、不満を感じることがあっても気持ちにうまく折り合いをつけ、誰かのために動けるようになりました。

A.M:経営陣との距離が近く、風通しのいい会社です。営業はお客さまの声が直接届く部署ですので、製品やサービスについて早急に改善した方がいいと感じたときは、直接社長に訴えることも少なくありません。いつも真剣に話を聞いていただけるので、悩みや不満を抱えることなく仕事ができます。

M.Y:社長は製造職場にもよく来られます。

A.S:新津事業所にも来られました。私自身の顔と名前を覚えられていて、声をかけていただいたのがうれしかったですね。

育児と仕事の両立支援に関する制度の充実度は?

Y.F:現在、J-TRECの育児休職は子どもが最大3歳に達するまで。時短勤務は小学6年生の年度末まで利用可能です。どちらも育児・介護休業法で定められている期間よりも長いので、充実度はかなり高いと思います。

A.M:私はこれまで3度の産休・育休と復職を経験しています。法整備が進むに従って会社の支援制度もさらに利用しやすい、いいものに進化していますね。

Y.F:初めて子どもを出産した11年前、当時の育児休職期間は原則1歳に達するまで。「1年で復職なんてとても無理」と思いながら不安だらけの日々を過ごしていました。今は最大3歳に達するまでで、両立支援チームが復職までサポートしてくれるので、本当に手厚い制度だと思います。子どもは現在、小学5年生。時短勤務で子育てというかけがえのない時間を過ごせていることに感謝しています。

A.M:当社の育児短時間勤務制度は、私が一人目の子どもの復職後、半年ほどしてから出来た制度です。私自身は二人目の子どもの育休から復帰をしたタイミングで利用しました。勤務時間を朝1時間、夕方1時間短縮できたことによって、忙しい毎日を自分らしく過ごすことができました。当社は男性の育児休職取得率も上がってきているので、子どもの急病など、突発的な事態への職場の理解はさらに広がっていくと思います。

M.Y:私はまだ出産・育児の経験はありませんが、今、お二人の話を聞いて、仲のいい友達が勤めている会社の両立支援制度とはかなり違うなと思いました。今の職場は女性が多く、出産・育児経験者もいますので、自分が当事者になったときも大きな不安を感じることなく過ごせそうです。

女性が働きやすいようにサポートしてくれていると感じることは?

A.S:製造現場では法令に基づき、女性が持ち運べる荷物の重さが規制されています。男性と比べて筋力が少なく、身体への負荷が大きい女性を守るためのルールですね。作業中に膝を守るサポーターも、リクエストしたらすぐに購入してくれました。

A.M:女性社員が少なかった時代から、声を挙げたら真剣に聞いてくれるという文化が根付いていますね。テレワーク制度なども育児との両立を始め、社員の働きやすさにつながっていると思います。午前中に在宅で仕事をして、午後から半休を取り子どもの授業参観に出ることもできるので本当に助かっています。

M.Y:結婚後、ありがたかったのは、旧姓の使用ルールが明確化されていたことですね。これも会社にとっては当然なのかもしれませんが、こちらからお願いする前に対応してくれていたことに感動しました。

Y.F:製造職場では、女性用更衣室や休憩室、トイレの増設・リニューアルが進んでいます。社員が気持ち良く働ける環境を整備するのが総務部の仕事なので、この数年で本当に大きく変わってきたと実感しています。
福利厚生面の良さは?

A.S:すごいな、と思ったのは新津もしくは和歌山事業所に配属された場合、年4回まで帰省費(往復の交通費全額)が支給されることです(単身赴任者は月1回まで・当社規定あり)。私は故郷が高知県で、交通費が大きくなるので本当に助かります。有給休暇も気兼ねなく申請できるので、今年の冬休みは故郷でゆっくり過ごしました。

A.M:ずっとJ-TRECにいるので他社との比較はできませんが、休みの取りやすさは全ての部署に共通する良さだと思います。取りづらいとか、言いにくいと声を漏らしているのを聞いたことがありません。

Y.F:私にとって大きかったのは、総務部に来てからフレックスタイム制度が導入されたこと。それまでは通学路の旗振り当番とかPTAのちょっとした集まりでも半日休暇を申請しなければならなかったのですが、今は1時間遅く出社して1時間残る、という感じで調整できる。育児中の自分にとってはなくてはならない制度です。

M.Y:フレックスタイム制度なら、事故などで電車が遅れたときもその分残って仕事をすればいいので安心です。有事の際に柔軟に対応できるので、ストレスフリーに働くことができます。
