ロゴ:総合車両製作所ロゴ:総合車両製作所

RECRUIT INFORMATION

いつ、どこで、誰が、何をするのか。
「生産計画」を立案し、全体を動かす。

K.H

生産本部 生産管理部(新津 生産管理)

2020年度入社
専攻/機械知能システム学科

J-TRECを選んだ理由

大学での学びや研究を活かせると思った

子どもの頃の夢は、電車の運転士か建築士でした。大学では、鉄道車両の振動低減と乗り心地の向上について研究。鉄道車両を模した実験装置を用いて、振動に関する試験や数値解析を行い、新しい制振デバイスを開発しました。鉄道車両と建築には意外と共通点があるんです。たとえば、鉄道車両にも建築にも空調設備やトイレがあるとか、専門用語でも同じものがあるなど、学んでいて面白かったです。そして、就職活動の時期になり、最初はやりたいことが定まっていなかったのですが、大学での学びを活かせると思いJ-TRECを選びました。

現在の仕事内容

車両部品の手配、回着整備など、幅広く担当

大きく分けて3つの仕事を担当しています。まずは、「車両部品の手配」です。内部骨組、屋根上の装備、車内設備、塗装、標記など、幅広く扱っています。標記とは、非常口やトイレのマーク、車両に塗装されるラインカラー、「モハ」をはじめとした記号などのステッカーのこと。ちなみに、ラインカラーとは路線ごとに定められたシンボルカラーのことで、山手線の場合は黄緑色です。
次に、「生産計画の立案」です。製造予定車両の図面を見て各部署と連携しながら、生産計画を立てていきます。部品一つひとつに対し、「いつ」「どこで」「誰が」「何をする」のか。生産情報システムに登録して、工場全体に指示を出す、いわゆる司令塔のようなポジションになります。
最後が、「回着整備」の現場責任者です。製造が完了した車両は、車両基地まで機関車で牽引されて運ばれます。そして到着後、自力で走行する前に連結器を交換するなど、整備しなければなりません。この作業を私たちは「回着整備」と呼んでおり、私は現場責任者として、納入先と作業者との調整、資料や報告書の作成などを行っています。業務内容が幅広くて大変ではありますが、そのぶんやりがいを感じています。

やりがい、面白さを感じるとき

子どもたちの鉄道への興味がひしひしと伝わってきた

私たちの部署の仕事を一言で表すなら「各部署との調整」かもしれません。基本的には、最初のスケジュールに沿って各工程が進んでいくわけですが、やはり原材料の入荷が遅れ、仕入れも遅れてしまうなど、スケジュールの調整が必要なケースが出てきます。たとえば図面に誤りがあった場合も、改善に向けて調整するのは私たちです。そのような様々なトラブルを乗り越え、納品したあと、車両が実際に走っているのを見ると感慨深いものがあります。これからもミスなく、安心安全な車両づくりに貢献していきたいと思う瞬間です。
あとは、地域の子どもたちからのウケのよさも、一つのやりがいといえます。年に1回開催している「レールフェスタinにいつ」に来てくれる子どもたちの様子を見たり、話を聞いたりしていると、子どもたちの鉄道への興味がひしひしと伝わってきます。

印象に残ったエピソード

地域の方々に見守られ、新しい車両が出荷されていく

完成した車両が、納入先に向けて出発するときのことです。新しい車両がJ-TRECの敷地から線路に出ていくとき、いつも地域の方々や鉄道ファンの方々がたくさん集まって、一緒に見守ってくれています。特にアナウンスなどはしていないのですが、近隣の幼稚園や小学校に通う子どもから大人、ご高齢の方までいらっしゃいます。皆さん、今か今かと楽しみにされています。電車というものの存在、地域におけるJ-TRECの存在について考えさせられ、そこに携われていることの喜びを感じます。

今後の目標

知識と経験を積み上げ、安全で快適な車両を全国へ

新しい仕事やトラブルの度に、自分にはまだまだ知識と経験が足りないと痛感します。鉄道車両には本当にいろいろな部品がありますし、年々、新しい部品や技術も登場します。これからも周囲の助けを借りて、社内の勉強会なども活用しながら、鉄道車両製造の知識と経験を積み上げていきたいです。安全で快適な車両を、全国に届け続けます。
あとは、本物の鉄道車両を用いた解析や試験にも取り組んでみたいです。大学時代の研究テーマでもありますが、鉄道車両の振動低減や乗り心地の向上を通して、性能や安全という観点からも車両づくりに貢献できたらと思います。

1日のスケジュール

8:30 始業 フレックスタイム制度を活用することも。通勤時間は5分。
9:00 ミーティング 新型車両の仕様、製造方法、部品のリードタイムなどを確認。
10:40 デスクワーク 生産情報システムに作業工程や内容を入力し、工場全体に指示を出す。
12:30 昼食 食堂を利用。ワンコインでボリュームもあるので助かっている。
13:30 現場対応 製造中の車両のトラブル対応、各課との調整。
15:30 デスクワーク 製造職場やサプライヤーからの要望を整理し、各担当部署に展開。
17:30 終業

オフの過ごし方

月1回ほど、国内旅行に出かけます。各地の友人に会いがてら、観光地も回っています。最近は沖縄に行き、那覇市の繁華街「国際通り」や復元作業が進む「首里城」を訪れました。次は鳥取や島根あたりに行ってみたいと思っています。その土地の名物やお酒を味わうのも楽しみの一つです。

※取材対象者の所属・仕事内容は取材当時のものです