
あらゆる仕事を高いレベルでこなす、
「コンテナ製造の匠」をめざして。
H.N
生産本部 和歌山事業所 製造課
2023年度入社
専攻/普通科
J-TRECを選んだ理由
大好きなコンテナに携わる仕事がしたかった
高校生の頃、鉄道やトラックで運ばれているコンテナが気になり出して、目にするたびに「こういうものを造りたい」という興味が増していきました。J-TRECの求人票を見つけたので高校の先生に相談すると、会社に連絡を取ってくれて、会社見学に参加させてもらえることになったんです。見学では、J-TRECの工場の中も見ることができました。そこで、コンテナの壁、床、天井の六面をクレーンで吊って組み合わせる作業を目の当たりにして、「かっこいい!」と感動して。やっぱり自分も造りたいと決心したんです。コンテナは日本の物流を支えるもの。その製造を通して、社会に貢献したいという想いもありました。

現在の仕事内容
コンテナの柱の組み立てと溶接を担当
入社時は専門知識がなかったので、製造図面を見ても「なんだこれは?」といった感じでした。早く理解できるようになりたくて、先輩に指導してもらいつつ、自分でも参考書を買ってコツコツ勉強しました。
現在は、コンテナの扉が付いている側面の「柱の組み立て」を担当しています。図面を見ながら、ヒンジという扉を開閉させる部品を柱に取り付けるなど、いくつかの材料を組み立てていき、溶接で仮止めする作業です。完成したら図面通りの寸法かどうかをチェックして、次の工程に渡します。作業に必要なのはスピードと正確性です。組み立て作業は集中して、夢中で行い、寸法を確認する際は落ち着いて測る。黙々とものづくりに没頭できる仕事で、自分に向いていると感じます。

やりがい、面白さを感じるとき
プラモデルを作る感覚と似ている?
製造図面通りに材料を組み立てて溶接する作業は、大きさや責任の度合いは違うかもしれませんが、プラモデルを作る感覚と似ています。もともとプラモデルが趣味だからか、組み立てと溶接を繰り返す作業は楽しいです。また、寸法を合わせるために、ときにはフラットバーという鉄板を差し込んで調整するなど、臨機応変さも必要となります。そんなふうに自分で考えて工夫できるのも、この仕事の面白いところです。
私たちが製造したコンテナが鉄道やトラックで運ばれているのを目撃したときは、大きな達成感を感じます。また、街中や駅といった場所で実際にコンテナが役立っている姿を見ると、心の中で「やった」とガッツボーズをつくっています。

印象に残ったエピソード
「図面」の壁を乗り越え、現場デビュー
入社後は新入社員研修を通して、製造図面の読み方や溶接のやり方などをじっくり学ぶことができました。それでも図面を理解するのは難しく、ずっと苦労していました。研修先では簡単な作業からスタート。私の場合は、溶接部分の表面をグラインダという工具で滑らかに仕上げる作業から始めて、徐々に作業に慣れていきました。そんなある日、いつものように図面を見ると、「こういう意味か」とすんなり理解できるようになっていました。理由ははっきりわからないのですが、研修中は毎日図面を見ていましたし、先輩の指導や自己学習が蓄積し、いつのまにか身についていたのかもしれません。そして入社1年目の7月、ついに「現場デビュー」を果たしました。初めて製品に対して溶接作業をしたときのことは、今でも鮮明に覚えています。
2年目には、コンテナの扉上部の梁を400個作る仕事を1人で担当。組み立て、溶接、仕上げの全てをやり抜き、大きな自信を得ることができました。

今後の目標
「コンテナ製造の匠」をめざして一歩ずつ
まだまだ勉強中なので、自分のできることを一つずつ増やしていくことが今の目標です。自分の知識・技術をもっと向上させて、作業の幅を広げていき、私たちの班の仕事を全てこなせるようになりたいです。そして、いつか後輩が入ってきたときには、頼りがいのある先輩になっていたいです。夢は「コンテナ製造の匠」。あらゆる仕事を高いレベルでこなせる職人のイメージです。柱でも扉でもヒンジでも、どんなことでも、相談されたらパッと答えられる。「どんなことでもこの人に聞いたら大丈夫。解決できる」と頼ってもらえるような社員になりたいです。あとはやっぱり、コンテナの六面体を溶接して組み合わせる作業でしょうか。ほかの班の仕事になるので将来の話にはなりますが、高校生の頃にJ-TRECへの入社を決意させたその作業を、いつかやってみたいです。

1日のスケジュール
8:30 | 始業 | 通勤時間は車で40分。ラジオ体操と朝礼を行う。 |
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8:35 | 作業 | 工場でコンテナの柱の組み立て作業。 |
12:30 | 昼食 | 食堂で弁当を食べた後、体を休めて午後の作業に備える。 |
13:20 | 作業 | 組み立て作業を再開。その日の目標数に向けて夢中で取り組む。 |
17:30 | 終業 |

オフの過ごし方
プラモデルづくりが趣味で、週末になると朝から夕方まで没頭する日もあります。プラモデルの種類は車がほとんど。パーツも結構多くて細かいですし、色を塗ったら乾かす時間も必要なので、1つのプラモデルを作るのに数か月はかかります。映画もよく観ます。特に実話を元にした作品が好きです。
※取材対象者の所属・仕事内容は取材当時のものです